注:このエントリは妄想がたっぷり含まれていますのでご注意いただきたい。実在の人物とは関係ありません。多分。

週刊少年白スタックス



調子がいい。

調子がよかった。

あの時までは・・・



第1話 「L」

その日、俺は絶好調だった。
やりたいことにデッキが答えてくれるっていうか。それくらい、右手が光っていた。

「セット古の墳墓、モックスダイヤモンドをプレイ。通りますか?・・・では、三なる宝球をプレイ。通りますか?」

相手は・・・土地をおいて・・・ハンドをみて・・・溜息をつく。

「セットランドエルズペスをプレイ。トークンを出します」

相手は土地をおいて・・・エンド。まぁ、そうだろう。そうだよな。

「ではハルマゲドンをプレイ」

終始、こんな感じだった。



「よろしくお願いします」

その男は、最終戦のテーブルに先についていた。
どこか不気味なオーラを放つ・・・失礼だけど・・・こんな人、今日の大会に出てたかな・・・?

「よろしく」

この人に勝てば優勝か・・・気合が入る。
ダイスロールの結果、先攻。
シャッフル、チェック、最高とまでは言わないけど・・・いい手札。

「では、平地セット、モックスダイヤモンドをプレイ、チャリスX=1をプレイ。エンド。」

今思うと・・・あまりにも調子がよかったので・・・

「セット古の墳墓、金属モックスをプレイ。暗黒の儀式を刻印」

無警戒すぎたかも、しれないなぁ・・・

「パララクスのきずなをプレイ」

「・・・!!」

「カウンターを3つ取り除く。ハンドを追放してもらおうか・・・」

手札が・・・土地と忘却の輪とエルズペスが追放される。
ターンが戻ってくる。

「(・・・ドローは三なる宝球・・・)・・・エンド!」

「沼をプレイ・・・そして、陰謀団の先手ブレイズをプレイだ」

「(はやい!)」

マナ基盤を失った俺は、その後出てきた深淵の迫害者に殴り殺された。

「・・・あんた、スタックス使いとしてはまだまだだな」

「名前は?名前を教えてくれ・・・」

「ふむ。デーモン・ストンピィ・・・黒スタックス・・・またの名を、ヘビースモーカーブラックだ。覚えときな」

「あ、いや、デッキの名前じゃなくて・・・」

ふと気付くと、そこに人影はなかった・・・
・・・かわりに、ライフのメモに「L」の文字が刻まれていた。


(続かない)

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